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【練馬区】コンクリート塗装で長持ちさせる鍵は「水」!含水率・ひび割れ対策伝授🦖

塗装工事の豆知識

更新日 2025.11.03(Mon)

コンクリートに塗ったペンキが「パリッ」と浮いてきたり、シートのようにベロンと剥がれてきて焦ったことはありませんか?見た目の問題だからといって放置すると、剥がれた箇所から雨水が入り込み、コンクリート内部の鉄筋や下地まで深刻なダメージを与えてしまうことがあります。

今日は、「なぜコンクリートの塗装は剥がれてしまうのか」というメカニズムから、プロが実践する正しい直し方、そして再発を防ぐ予防法まで、専門店の視点で分かりやすくお話しします。

テキストコンクリートペンキが剥がれる!?原因とはと剥がれたペンキの写真

コンクリートと塗料の相性を理解する

コンクリートは一見硬い岩のようですが、実は内部に水や空気をたっぷり抱える「多孔質(たこうしつ)」の素材です。さらに、打設直後は非常に強いアルカリ性(pH12〜13)を持っています。

このコンクリートの特性が、塗料の剥がれに大きく関わってきます。

  • 蒸気圧(湿気)による押し上げ: コンクリートが乾いて見えても、内部から水蒸気が抜け続けている状態だと、その「蒸気圧」が塗膜を下から押し上げ、フクレ(膨れ)や剥離を招きます。新しく打設したコンクリートは、十分な養生期間(一般に28日以上)と乾燥が必要です。

  • アルカリ性による影響: コンクリートの強いアルカリ性が、油性塗料の樹脂成分を分解してしまう現象(けん化)を起こし、塗膜の密着力を弱めることがあります。

既存のコンクリート面を塗装する場合でも、含水率、pH(アルカリ性度)、表面の汚れや脆弱層(ぜいじゃくそう)の確認が、剥がれを防ぐための大前提となります。

剥がれの主原因!プロが指摘するチェックリスト

コンクリート塗装の剥離は、一つの原因ではなく、複数の要因が絡み合って起きることがほとんどです。次のどれかに心当たりがあると、剥離リスクがグンと高まります。

主な剥離の原因 具体的な失敗例
下地処理不足 旧塗膜の粉(チョーキング)、打設時の脆弱層(レイタンス)、油・苔・白華(エフロ)を落とさずに塗った。
含水率・pH未確認 雨上がり直後や日陰など、コンクリートが十分に乾く前に塗装した。高アルカリ性を中和せずに上塗りした。
乾燥時間の短縮 下塗り→上塗りの間隔を急ぎ、規定の乾燥時間(インターバル)未満で塗り重ねた。
塗料選定のミスマッチ 弾性(柔らかい)旧塗膜の上に硬い塗膜を塗ったなど、塗料の相性が悪かった。
希釈・塗布量ミス 塗料を薄め過ぎたり、一度に厚塗りし過ぎて内部が乾かないうちに次の層を重ねた。
ひび割れ・動きへの無配慮 ヘアクラック(細いひび)や伸縮目地を処理せず、硬い塗膜をかぶせたため、動きに追従できず割れた。
環境条件の無視 練馬区でも冬場に起こり得る、気温5℃未満や湿度85%以上の条件で無理に作業を強行した。

剥がれを放置すると、見た目だけでなく、剥離→吸水→凍結や中性化の進行→鉄筋腐食→爆裂(コンクリートが割れてはぜる)という負の連鎖を招きます。外壁、庇(ひさし)、パラペット(屋上の立ち上がり)、床スラブ(バルコニーなど)は特に注意が必要です。

正しい補修の基本ステップ(外壁・壁面編)

剥がれを見つけたら、まずは原因を特定し、手順を守って対処することが必須です。

1. 現地診断

ハンマーで軽く叩く「打診」を行い、浮いている範囲を正確に把握します。チョーキング、エフロ(白華)、カビ、ひび割れの種類(ヘア、構造、貫通)を分類し、必要に応じて吸水試験や塗膜の付着力確認を行います。

2. 物理的除去(ケレン)と洗浄

浮いている旧塗膜はスクレーパー、ディスクサンダーなどで完全に撤去します。同時に脆弱な層も落とし、粉塵を除去します。エフロはブラシと清水で洗浄し、ひどい場合は中和洗浄(専門家対応推奨)を行います。

3. 高圧洗浄と乾燥管理

高圧洗浄で汚れや苔、塩分を洗い流します。その後、十分な乾燥が必要です。含水率が一桁台になるまで待つのが安全な目安です。焦ってここで乾燥を怠ると、水蒸気圧によるフクレの再発を招きます。

4. クラック(ひび割れ)の補修

  • ヘアクラック(幅0.3mm未満): 浸透性のプライマーを塗布し、微弾性フィラーなどで埋め戻します。

  • 幅のある割れ: サンダーでV字またはU字にカットし、カチオン系フィラーやエポキシ樹脂を注入・充填し、表面を平滑に研磨します。

  • 伸縮目地(動きのある継ぎ目): シーリング材を充填し、可動性を確保します。

5. 下地調整と下塗り選定

脆弱な面には浸透性エポキシやカチオン系シーラーを塗布して表面を固めます。巣穴や段差はフィラーで平滑化します。

下塗りは、下地の状態に合わせて慎重に選びます。

  • 粉っぽい面: カチオンシーラー

  • 脆弱・吸い込みが大きい: 高浸透型エポキシシーラー

  • 微細クラック対策: 微弾性下塗り(微弾性フィラー)

  • アルカリ性が強い: アルカリブロック型シーラーを選択

6. 中塗り・上塗り

外壁には水性ラジカル、シリコン、フッ素、無機など、耐久性と予算で塗料を選びます。微細なクラックが散在する面は、塗膜が伸びて追従する「微弾性」の仕上げを優先するのが得策です。

7. 乾燥管理と検査

最も重要なのは、各工程で塗料メーカーが規定する可使時間(使える時間)や重ね塗り時間を厳守することです。乾燥不足のまま次の層を塗ると、剥離リスクが格段に上がります。

床・土間・駐車場スラブは外壁と別物

駐車場の床、ガレージ、土間といった「床面」は、車両の負荷、油、水、薬品などがかかる「過酷な領域」です。外壁用の塗料をそのまま流用すると、高確率で早期に剥がれてしまいます。

  • 室内床・ガレージ: 耐久性と耐摩耗性に優れたエポキシ床用塗料や水性ウレタン床用塗料を使用します。下地はショットブラストなどで脆弱層を徹底的に除去し、専用プライマー(素地強化)を塗布してから中塗り・上塗りを施します。

  • 屋外バルコニー・ベランダ: 防水層の保護が最優先です。ウレタン塗膜防水やFRP防水などの「防水工法」を検討しましょう。

立ち上がりや入隅(いりすみ:角の部分)は、増し塗りをしたりシーリングで水の通り道を確実に封鎖することが、漏水リスクを減らす鍵となります。

DIYでできることとプロに任せたいこと

DIYで可能な範囲 プロに任せるべき範囲
部分的な剥離塗膜の除去、洗浄、カビ取り 広範囲(数㎡以上)の浮きや剥離の全撤去
小さなヘアクラックの充填と補修塗装 爆裂(コンクリートのハゼ)や鉄筋露出の修繕
浸透シーラー+小面積の補修塗装 床の全面塗り替え(下地処理の精度が命)
外部高所作業、エフロ(白華)が多発する壁面

練馬区を含む東京で安全かつ確実に補修を行うには、足場の設置、適切な道具(含水計など)、安全管理、そして下地評価の正確さが不可欠です。広範囲や高所は、プロに任せましょう。

業者選びで見るべきポイント

剥がれにくい塗装を実現する業者を見極めるには、見積もり段階で以下の点を確認しましょう。

  • 診断内容: ハンマー打診、含水率、pH、クラックの種類など、下地評価の結果が工程表に記載されているか。

  • 仕様書: 下地処理の方法(ケレン等級)、下塗りの種類、乾燥時間、膜厚管理といった「品質管理」に関する具体的な指示があるか。

  • 保証: 剥離に対する保証期間と、その補修条件が明確に示されているか。

下地が悪いほど、その「処理」にコストがかかりますが、ここをケチると必ず再発します。逆に、剥がれの初期段階で部分補修を行えば、費用対効果は非常に高いです。

まとめ

今日は「なぜコンクリートのペンキが剥がれるのか」を、下地・水分・アルカリ・環境・塗料の相性という視点で整理しました。剥がれの原因は必ずあります。

ポイントは、原因を特定してから、焦らずに手順と乾燥時間を守って補修すること☝️。特に床やバルコニーは外壁と性質が全く違うので、必ず専用仕様で臨みましょう!

もし「どこから手を付ければいいか分からない…」と迷ったら、まずは現地診断で状態を“見える化”するのが近道です。無理に一気に直さず、優先順位をつけて賢く進めていきましょう⋆͛⋆。

あなたの家の寿命は、今日のひと手間で確実に伸ばせます!

練馬区周辺で、コンクリートの剥がれやひび割れにお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください!経験豊富なスタッフが、剥がれの原因から徹底的に調査し、最適な補修プランをご提案します。

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